Endre Szasz
デザイナー エンドレ・サース
 有名な画家であり、グラフィックアーティストであるエンドレ・サースは1977年はじめてホロハーザを訪れ、磁器の上に2つの絵画をデザインし製造するという、磁器製造にとっては非常に複雑なデザインを依頼して来ました。これは、西ハンガリーのギオールの劇場から彼が頼まれたものでした。このとき、ホロハーザはこの非常に複雑な技術を投入した特別なスタジオを建設し、彼のアイデアの実現を支援しました。
 これにより美術の新素材として、磁器はサースの創造的ファンタジーをかきたてました。色が決して変わらず永久に続き、かつ永久に酸化しない材質は、その後何百年も創作した瞬間のままであり続けるでしょう。何回もの精力的な実験の後、最終的に製造所は、絵を描くことができる巨大なサイズと優れた品質の磁器の大皿が製造できるようになっていました。この成功から熱意が生まれ、形や模様の新しい数多くの作品が続きました。








Endre Szasz(エンドレ・サース)
「自伝的スケッチ」
 当時私がどのように生活していたかについて話します。以前は、似顔絵を描いて学生時代の費用を賄っていました。
 私はトランシルバニアとパンノニアにおける学校教育を終え、19歳でブダペスト美術大学に入学を許されました。
 3年後、私は大学を去る決断をし、美術の分野における独学に自分の全時間−1日20時間−を捧げました。
 私は幼年期そして青年期、美術の勉強以外に、かなり哲学的な多くの課題について勉強し、それらのより深い意味を探求しました。
 それに加えて、私は膨大な量の民族伝承−歌・バラード・物語・伝説−に習熟し、それらのより深い哲学的解釈を模索しました。これらの研究や影響が芸術家としての私の前途および美術における行動を決定的に形成したと私は信じています。
 私のこの才能は、私に社会に対する特別な責任を与えたと感じ、またこの感じが私の思考過程を私の作品に導入します。
 私は7カ国で絵画を売りました。しかし、現実にものを言うのは芸術家の作品です。作品はその芸術家の手を一旦離れてしまえば、その作品自体が命を得ます。その命に芸術家が介入することはできず、また介入すべきではありません。真の芸術家は各キャンパスに自分の魂を少々注ぎ込み、次の作品において自らの感じが真に表現できる全てを明日あるいは明後日に描こうと考えています。なされた仕事は証として残ります。その仕事がよくなければ、その作品は死にます−よい作品であれば命は長くなります。私の作品の息の長さを感じる方々のために私は描きます。
「個展」
1945−ルーマニア:マスロバサーリ
1964−ハンガリー:デューラ・テレム、ブダペスト
1964−ハンガリー:セゲド
1965−ブルガリア:ソフィア
1965−ハンガリー:カポシバール、リップル・ロナール・ミュージアム
1965−ポーランド:タルノフ
1965−ポーランド:クラッコ
1966−イタリア:ペサーロ
1967−イタリア:ペサーロ
1968−ハンガリー:テルコピッチ・テレム、ブダペスト
1969−ドイツ:ベルリン
1971−カナダ:トロント
1971−カナダ:モントリオール
1971−フィンランド:ヘルシンキ
1972−アメリカ:ルイジアナ州ニューオーリンズ
1972−メキシコ:メキシコシティー
1972−アメリカ:ワシントンD.C.
1973−カナダ:オタワ
1973−カナダ:キングストーン
1973−カナダ:クーバーグ

「賞」
1959−ライプチヒ国際ビエンナーレ金賞
1966−ライプチヒ国際ビエンナーレ金賞および銀賞
1966−チェコスロバキアブルノビエンナーレ銅賞
1967−ハンガリー・ムンカシ賞
1968−イギリス・ロンドン・インターナショナル・グラフィックス 第一席

「団体展」
1946−ルーマニア:マロスバサーリ
1959−ドイツ:ライプチヒ・ビエンナーレ
1960−イタリア:ベニスのベレンセイ・ビエンナーレ
1966−チェコスロバキア:ブルネイ・ビエンナーレ
1966−イタリア:ローマ
1966−トルコ:アンカラ
1967−ハンガリー:ブダペスト、ムクサノック
1967−ロシア:モスクワ
1967−フィンランド:ヘルシンキ
1967−イギリス:ロンドン
1968−ロシア:レニングラード
1968−スウェーデン:ストックホルム
1969−イタリア:ボローニャ
1969−インド:デリー
1970−イギリス:ロンドン

「絵画所有先」
イギリス・ロンドン:大英博物館、ポーランド:べム・ミュージアム、ポーランド:アウシュビッツ・ミュージアム、メキシコ:メキシコシティー近代美術館、カナダ・クーバーグ:ビクトリア・ホール・ミュージアム、ハンガリー・ブダペスト:ペトフィ・ミュージアム、ハンガリー・カポスバール:リプル・ロナイ・ミュージアム、チェコ:ブルノ近代美術館、ハンガリー・ブダペスト:ナショナル・ギャラリー

「映画」
 ハンガリーにおけるアンドレ・サースの作品に関しては、「3冊の本」、「3人の芸術家」という題の映画が製作されています。また、他にもう1本の映画は「魔術師」−主なテレビネットワーク全てで提供されているドキュメンタリーです。CBCテレビもまたサースの作品に関するドキュメンタリーをプロデュースしました。彼はまた、数本のハンガリーの主な映画製作に参加し、それら映画の場面を作成しています。

「私は彼が現存する最大の芸術家の1人であると思います」
−芸術史家 レイモンド・S・スタイト
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